昨日の「歌謡曲を通して日本を語る」第2回、ご視聴ありがとうございました!動画へのコメントはもちろん、様々なサイト等でのご感想の書き込み、まんべんなく拝見ししています!
今回もまた(表から見えない部分も含めて)技術面でも色々と新しい試みを行っており、もちろんネットでのライブ配信ですので色々とイマドキな事をやっているのですが、そんな中にも「半世紀以上変わっていない」枯れた技術があります。
その一つが、お二人が手にしているマイク。
これはSHURE SM58という機種で、歌唱からスピーチまで「出演者の手持ちで声を拾う」目的では定番中の定番。全国どこのスタジオに行ってもほぼ確実に置いてあり、「ゴッパー(58)◯本貸してください」で通じます。
SM58が発売されたのは1966年なので、なんと57年間も売られている…これを書いてて気付きましたが、来年は58の58周年だ!(笑)
もちろん、マイク製品は他にも数多く存在するのですが、SM58は質実剛健な上に、技術側としては「これを使うとこんな音になる」というのが読みやすいのも、保守的に使い続けてしまう理由の一つです(僕も当然頻繁に使いつつ、これ以外の追求・研究も積極的に行うようにしています)。
SM58は、業務用機器としては廉価な方なのも魅力ですが、自分の中の認識よりかなり値上がりしている事に気が付きました。
この2年でも、平均価格・最安値ともに2,000円程度上がっていますし、以前(といっても10数年前程度)は1万円を切って最安8,000円台ぐらいの所も見かけたので、そこからでも1.5倍以上になっていますね。
実は最近、音も映像も機材やソフト関係の値上がりが激しく、けっこう頭を痛めています。世界的な部材の高騰もありつつ、やはり円安の影響は大きく、国内向けでは景気の良い話を全く聞かない中でさらなる頭痛のタネになっています(そんな中で、表現を萎縮させて気概まで下げるような言説や風潮には本当に腹をたてています!)。
新品購入はもちろんですが、うちみたいな零細は、景気の良い所がどんどん最新鋭の機材を入れてくれて、放出された良質な「まだまだOK!」の中古が出てくれないと、業務範囲や質の追求を行う事にも(アイデアで出来る事は既にフル出力が基本なので)影響が出てきます。
誤解なきように言っておくと、価格がおかしいという事ではなく(おそらく世界的な状況を踏まえ「適正」な額だと思います)、日本のスタミナが低下してしまっている故の相対的な高値感なんですよね。
まさに「インド版おぼっちゃまくん」と同じなのですが、個人的にここ最近で明るい希望を抱ける案件は、ほとんどが何かしら海外がらみ(それとゴー宣関連!)のものばっかりで、今後の戦略・戦術を思案してばかりの毎日です。
さて、来週からは、皆さんにリクエストいただいた音を作っていく試みを行って行きます!(こういうのは非常に心が踊り、希望がわいて来るなあ!)